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双子のオネエキャラとして活躍する広海・深海
●双子の広海・深海を育ててくれた祖母の愛情
1989年11月、三重県伊勢志摩で生まれた広海・深海
幼い頃から祖父母に育てられた2人
生後間もなくして父が失踪、そして後を追うように母も蒸発
当時、祖父は伊勢海老漁で使う網を直す職人、祖母は海女さんとして働いていた
住んでいたのは総トタン小屋の家
度々電気は止められ、仏壇用のロウソクで過ごす事もしばしば
冬は灯油も買えず暖房器具は使えない、寒さで寝付けない時はセーターを重ね着した
さらにお風呂はガス代が払えずお湯が沸かせなかったため、冬でも水だった
たとえ両親がいない貧しい生活でも道を踏み外さなかったのは、
「笑われる前に笑ったれ」命を懸けて2人を守ってくれた祖母がいたから
困窮した生活のため、親戚たちの間で2人を施設に入れようとおいう話も出た
しかし「私が2人を育てます。あんた達は黙っていなさい」
と親戚中の反対を押し切った
学校行事の時の弁当は、知り合いの店の売れなくなったおにぎりや弁当を譲り受けた物
たとえ貧しくても、隣に祖母の笑顔があったから幸せだった
2人の給食費は、祖母が働く浜の駐車場のバイト代で払っていた
滞っていたので貰ったばかりの給料を、その場で先生に渡していたという
中学を卒業すると生活費を稼ぐ為、大阪で仕事をするようになった2人
祖母は毎晩のように電話をかけてきてくれた…
その後、東京に出て芸能界で少しずつ活躍し始めた
日課となった祖母との電話は欠かす事はなかった
しかし、東京での生活が忙しく付き合いも増え、徐々に着信を無視する事も
毎日かかってくる祖母からの電話をないがしろするようになっていたある日…
祖母がガン宣告され余命が半年であることを知らされる
その知らせからわずか2日後、祖母は末期ガンのため他界
2人はその最後を看取る事ができなかった
あの電話に出ていれば…2人は取り返せぬ後悔が残った…
2人は時間を見つけては祖母の墓前で
「ごめんなさい」と「ありがとう」を繰り返しているという
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