それは全米を感動させた一人の少女の実話
●エレナが遺した天国からの愛のメッセージ
エレナは絵を描くことが大好きな女の子
愛情たっぷりの両親と2歳年下の妹:グレースに囲まれて幸せに暮らしていた
しかし6歳の誕生日を間近に控えたある日…母はエレナの体の異変に気付く
エレナはろれつが回らず真っ直ぐ歩けなくなってしまった
病院での検査の結果、下った診断は悪性の脳腫瘍
医師から宣告された余命は4か月半
両親はエレナに残された時間を特別なモノにしてあげたかった
本当の病状は隠し、エレナの為に出来るだけ時間を作って一緒に出掛ける
彼女のやりたい事を思う存分させた
夢だったイルカと泳ぐ夢もかなえた
必ず治ると励まし続けた両親
しかし病状は次第に悪化
右半身は麻痺して動かなくなり、声も出ない
痛みを抑えるため投与されたステロイドの副作用で顔は大きく腫れた
それでも体調が良い日は利き腕とは逆の左手で絵を描いた
そして4か月半過ぎてもエレナは生き続けた
しかしついに限界を迎え、余命先刻から8か月半後、
2007年8月11日、エレナは天国へと旅立った
悲しみにくれる両親
しかしエレナは両親にあるモノを遺していた
別れから数日後、母親が何気なくエレナが好きだった本を開いたその時…
中から小さなメモが出てきた“ママ パパ 愛している”
エレナが書いたモノだった
しかしメッセージはこれだけではなかった
父が長年使っていたカバンの中にも、“愛してるパパ”
その後もエレナからのメッセージは本棚やタンスの中、家の至る所から見つかる
さらにエレナの手紙は妹のグレースにも“グレース愛してる グレースゴーゴー!”
エレナは自分に残された時間がわずかであることを知り、
愛する家族へ手紙を書いていたのかもしれない
自分がいなくなってもさみしくないように…と。
エレナからの手紙は見つかり続けた
両親は敢えてすべて探そうとしなかった
死から6年経った今でもたまに手紙は見つかるという
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