愛する妻に捧げる動物園

世界一受けたい授業で紹介

2人の子供を持つ新聞のコラムニストが全財産を投げうって買ったマイホーム

そこはライオンやトラなどの動物で一杯の資金難で荒れ果てた閉園中の動物園

素人園長が崩壊寸前の動物園をわずか9か月で立て直すまでを描いた実話映画

「幸せへのキセキ」

モデルはイギリス南部にあるダートムーア動物学公園、園長のベンジャミン・ミー

敷地面積、東京ドーム2.5個分

動物は全部で250頭、トラが7頭、ライオンが3頭、クマが3頭、オオカミの群れなど

値段は120万ポンド(1億8千万円)

2005年4月、きっかけは妹から送られてきたパンフレット

資金難の動物園が競売に出されていた

ベンジャミンはすぐに買おうと決めた

当時の仕事は新聞のコラムニストで年収400万円、仕事は充実していたが、

小さい頃から動物が好きでいつか動物に関する仕事をしたいという夢があった

子供たちは動物と暮らせると喜んでいたが、妻のキャサリンは猛反対

先日亡くなった父の遺産が動物園の売値とほぼ同額だという事を

キャサリンに話し何とか説得することが出来た

実はこの動物園は資金難で4か月前にすでに閉園していて、

あと11日で動物たちが殺処分される運命だった

ベンジャミンは(動物を救いたい)という一心だった

2006年10月、動物園に引越し

飼育員は快く歓迎してくれた

閉鎖されて4か月、ほとんどの飼育員が辞めてしまい、

たった6人がボランティアとして自腹でエサや薬を買って世話していた

動物園を維持するには莫大な費用が必要だとこの時に気付いた

動物の餌代や飼育員の給料など運営には月に400万円もの大金がかかる

さらに資金不足で老朽化した多くの施設を早急に直す必要があった

そして動物園を購入してから9か月後、7月7日に営業を再開できることになった

開園当日、入り口のゲートには開園を待つたくさんの人々が列を作ってくれていた

昨年は目標観客数6万人の見通しを大幅に超え、15万人を動員した

●妻キャサリンの支え

実は動物園を買う2年前、キャサリンは脳に腫瘍が見つかり摘出手術を受けていた

そんな彼女も自然や動物と触れ合う生活をすれば病状も回復すると思った

キャサリンも最初は経済的な理由から反対していたが、最後は心から応援してくれていた

そして施設の財務管理という重要な仕事で支えてくれた

ところが動物園を買って3か月後、キャサリンの脳腫瘍が再発

すでに腫瘍は広範囲に転移していて手術は不可能

化学療法に頼るしか術はなかった

ベンジャミンは動物園の再建を急いだ

キャサリンに動物園の開園を見てもらいたかったから

しかし2007年3月31日(開園3か月前)

キャサリンの容態が急変、40歳の若さでこの世を去った

動物の命を救うために動物園を買ったのに最愛の人の命を救うことが出来なかった

動物園の開園を3か月後に控えながら、ベンジャミンは正直もう辞めたいと子供のように泣いてばかりいた

そんな時、6歳の息子に言われた「パパどうして泣いているの?僕は泣かないよ」

「どうして泣かないんだい?」

「僕が泣くとパパもママももっと悲しくなるでしょ?強くなってパパを助けてあげたいんだ」

この一言がベンジャミンを立ち直らせるきっかけとなった

動物園のロゴはグラフィックデザイナーが本業だったキャサリンがデザインしてくれたもの

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