感動する話」カテゴリーアーカイブ

日本が世界に誇る50人で紹介

 

●羽生結弦を救った金メダリスト

 

2種類の4回転ジャンプを有するフィギュアスケート選手:羽生結弦

子供の頃、彼はスケートを辞めるかもしれない状況に追い込まれていた

2004年、全日本選手権 9歳から11歳の部門で優勝

仙台の天才少年の将来に期待が集まった

 

そのわずか1ヶ月後、練習していた勝山リンクが財政難で閉鎖されてしまった

その報せを聞いて号泣、スケートを辞めなくちゃいけないのか?と悲嘆した

 

しかし奇跡が起きる…2006年、トリノオリンピック

イナバウアーで世界を魅了した荒川静香

オリンピックのフィギュアスケートで日本人初の金メダルを輝いた

直後の会見、荒川は世界のメディアを前に

「私が基礎を作り上げてきたリンクは閉鎖されてしまいまして、小さい子たちが練習場所を探すのに非常に困っている状況です…」

荒川は仙台育ち、羽生と同じリンクで練習していた

「リンクの状況が今後良くなっていくことをいつも願っています」

 

金メダリストの訴えは、一気に事態を動かした

宮城県と仙台市が合わせて1億円を支援

金メダリストを育てたリンクは2007年に再開された

 

その1ヶ月後、再開されたリンクで金メダリスト:荒川がスケート教室を開いた

そこには当時12歳の羽生の姿が…

羽生は荒川の前で得意のイナバウアーを披露してみせた

 

男子のトップ選手でイナバウアーをやるのは羽生以外にはいない

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タカトシの涙が止まらナイトで紹介

●命を救った奇跡の落書き

それは大学3年生の夏の出来事

酔って車にはねられた彼は病院にいた

飲み会や麻雀、ゲームなど遊び呆けていた彼が寝るのは大抵 朝方

病院のルールは厳しく、朝6時に起床、消灯後はテレビも音楽を聴くのも禁止されている

ある日、ヘッドフォンでロックを聴いていると、隣のベッドの寺内さんが戻ってきた

「いいことを教えてやるよ。2年前には入院患者用の喫煙所があったんだ。また入れるようになったんだ」

「どこにあるんですか?」「屋上だよ」

屋上の隅に一室しかないトイレがあった

ふと目の前の壁を見ると…“痛くて眠れない死にたい”と書かれてあった

その下には“私も似たようなものです”

さらに“頑張れ!俺もなんとか生きている”と落書きは続いていた

利き腕が使えない彼は、その下に“がんばれ!”と続けた

それから雨の多い日が続いた

「秘密基地が閉鎖されるみたいだ」と寺内さんから聞いた

彼らが落書きの主に届けたいメッセージが、もう人の目に触れる事すらなくなってしまう

彼は屋上に急いだ

“弱音はいくら吐いてもいい その分一生懸命生きろ!”と落書きが増えていた

“508号室に来い 俺はそこにいる”“神様が呆れるくらい生きてやれ!”

“あなたの味方がここにはたくさんいます”“絆だな~♡”

“お前ならできるぞ!”“Fight!Fight!”“俺も辛い でも乗り切ろう”

“一人じゃない”“泣くなよ 笑えよ”“生きろ!”

届いていた…“ありがとう”僕らの想いはちゃんと落書きの主に届いていた

大学3年の夏、入院生活でほとんど使い果たした最悪の夏休み

でもそこで触れた温かさは今の僕の大切な宝物…

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