母の車いすを押した3300キロの旅

奇跡体験!アンビリバボーで紹介

中国全土が涙した奇跡

●母の車いすを押した3300キロの旅

北京で母親と一匹の犬と暮らすハン・モウさん(26歳)

仕事では失敗続き、さらに4年間付き合っていた彼女にもフラれ、失意のどん底にいた

しかし塞ぎこんでいても仕方がない、そう思ったハンさんは旅行に行くことにした

母親のコウ・ビンクンさんは、幼い頃、小児マヒを患い足に障害が残っていた

さらに心臓に持病を抱え、飛行機や車での長距離移動も出来なかった

そのため彼女は生まれてから一度も旅行に行ったことがなかった

そんな彼女が、一度は行ってみたいと思っていたのが、中国南部のシーサンパンナ

タイ族などの少数民族が独自の文化を築き、

暖かい気候と美しい自然に溢れた観光地

ハンさんは母親を連れてシーサンパンナまで旅をする事に…

旅の目的を傷心旅行から母へ捧げる親孝行の旅へと変えた

登山リュック、テント、寝袋などをはじめ合計150キロの荷物を用意した

北京からシーサンパンナまでは3000キロ以上

飛行機や長距離バスに乗れない母のために車いすを押し、歩いて旅行する事にした

2012年7月11日、果てしない旅がスタートした

母と愛犬、そして150キロの荷物を車いすに乗せて

水や食料は必要な分だけを買い込み、無くなるたびに補給

夜は宿泊施設が無ければ道端にテントを張って野宿した

7月14日、3日間ずっと押し続けたハンさんの靴下は破れ、

足にはいくつものマメができていた

 

1959年、ハルピン市に生まれた母が北京に引っ越したのは2歳の時

ほどなくして小児マヒにより杖がなくては歩けない体になってしまった

そんな彼女を慰めようと父親が見せてくれたのが、

シーサンパンナのお祭りを撮影した映像だった

その美しい光景に目を奪われた

シーサンパンナは、いつしか彼女の中で憧れの地となっていた

 

旅を始めてから1月ほどするとハンさんの肉体は逞しく成長

1日に進む距離もどんどん上がっていった

車いすのタイヤは穴が開くたびに修理し、擦り減ったら予備のタイヤに付け替えて進んだ

9月24日、サーサンパンナまで730キロ

険しい山道の連続に車いすの車輪が壊れてしまった

あたりに人が住んでいる気配はなく予備のタイヤも底を尽いていた

何度か修理を試みたが、これ以上車いすで進むことが出来ないのは明らかだった

旅を諦めるしかない、と思ったその時、

見ず知らずの人が新品の車いすを持って現れた

「書き込みを見てるよ」

実はハンさんは道中の様子を中国版ツイッター(ウエイボー)に書き込んでいた

そして車いすが壊れた事も…

ハンさんの書き込みを見た多くの人が

彼の途方もない親孝行の旅に大きな共感を寄せていた

そして、すぐさま車いすを持って駆け付けてくれた

親と子が思いやる気持ちは次第に多くの人の心を動かし、

やがて水や食料、着替えなど、旅に必要な物を届けてくれる人たちが次々と現れた

気付けばたくさんのボランティアに囲まれながらシーサンパンナを目指していた

そして数々の困難を乗り越え出発から100日後の2012年10月18日、

親子はシーサンパンナに到着した

現地の人は親子を心から祝福

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