TRUE STORYで紹介
もし妹が生まれなければ姉は生きることができなかった
●18歳の姉の命を救うために生まれてきた妹
1987年、アメリカ・ウォルナットに住むアニッサ・アヤラ
体を動かす事が大好きな活発な少女だった
16歳の誕生日、パーティーの最中、突然腹部に大きな痛みを感じた
この日を境に、倦怠感と腹痛を感じるように
1988年3月、パーティーから1週間後、
治まらないお腹の痛みと発熱、母親と共に病院に
検査の結果、慢性骨髄性白血病
進行しているので化学療法が必要だった
10年生存率は25%…「厳しい試合になりそうだけど私 絶対負けない」
当時アニッサが助かる方法は、骨髄移植のみ
兄弟間のドナー適合率は1/4、
両親やその他の人々と適合する確率は1/数万
兄:アロンに望みがかけられたが、結果は不適合だった
発症から半年後…
適合したドナーが見つかったが、突然、骨髄の提供を拒否
「他にドナーを見つける方法はないのでしょうか?」
「医師として言うべきではないことかもしれませんが、アニッサと適合する確率が数万分の1しかないドナーよりも兄妹ならば4分の1という高い確率で適合します」
「つまりアニッサに弟か妹が出来れば良いということなんですね?」
「あの子を助ける為なら何でもする。骨髄移植のために子供を作る。アニッサの命を救うために生まれてきてもその子は私たちの大切な子ども。愛する人のために命を懸ける それが家族にしかできないこと」
母は父を説得、夫婦は大きな決断を下した
その数か月後、「アニッサ、実はニュースがあるの。新しい兄妹が出来るのよ」
「良かった!これであたしがいなくなっても寂しくないね」
「アニッサ 何言ってるの?あなたの為に生まれてくるのよ」
この事実が、世間の知る事となりマスコミでも大きく報道
命を巡るこの問題は全米を巻き込む大論争となった
もし兄妹がドナーとしてマッチしなかったら中絶を繰り返すの?
子供は他の人間の治療道具ではない、など
1990年4年、妹:マリッサが誕生、検査の結果 アリッサと適合した
マリッサの体重が増える1年2か月後、骨髄移植が行われ、無事成功した
「アニッサを助ける事が出来て本当にうれしい」
姉の命を救うために生まれてきた妹、18歳になったマリッサは語った
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