池上彰解説塾で紹介された核戦争を止めた男
●キューバ危機 世界は核戦争 寸前だった
1962年10月のキューバ危機
キューバにソ連から核ミサイルが運び込まれている事が発覚
当時のケネディ大統領は、軍艦で海上を封鎖
キューバに向かう全ての船を強制的に停止すると宣言
この時、ソ連からの貨物船は潜水艦に護衛されながらキューバを目指していた
潜水艦には核魚雷が搭載されていたが、
そうとは知らないアメリカ軍は、潜水艦に向かって爆雷を投下し、
浮上するよう警告していた
爆雷は潜水艦の手前で爆発し、直撃は回避
しかし潜水艦の艦長は「戦争が始まった!」と確信
深く潜ることで外部との通信ができなくなる潜水艦では、
核使用の判断を場合によっては乗組員に委ねられる
艦長を含めた3名で核魚雷の発射を検討、艦長、副艦の1人は発射を主張
しかし「私は反対だ。本部からの連絡を待つべきだ」
ただ1人断固として反対したアルヒポフ中佐
慌てる艦長たちを何とか説得し、核兵器の使用は直前で中止されたという
この事実が明らかになったのは40年後、
「キューバ危機から40年の国際会合」での事
当時の関係者の会合で明らかになり1人の男の反対が
全世界を救ったと称賛された
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