タカトシの涙が止まらナイトで紹介
●何をしても長続きしない女
あるところに何をしても長続きしない女性がいました
つまらない…やりたくない…私のやりたかったことじゃない…言い訳ばかり
就職してからの仕事もすぐに辞めてしまう
いつしか正社員として彼女を雇う会社はなくなっていった
その後、派遣社員になるも やはりすぐに辞めてしまうのだった
こんな私じゃダメだ、我慢強くなりたい!
でもどうしても続かない…
そんな時にきた仕事がスーパーのレジ打ちだった
しかし数週間後、また辞めたい衝動が…
それは実家に帰るため荷物を整理している時のこと
小学生の時の日記…そこには、
“私はピアニストになりたい”と書かれてあった
唯一長く続けられたもの、それがピアノだった
彼女は決めた「もう逃げるのはやめよう」
彼女は特訓を始めた
大好きだったピアノを弾くように…いつの間にかレジ打ちの達人となっていた
余裕もでき客との会話も弾んだ
そんな時、事件が起きる
「本日も誠にご来店いただき誠にありがとうございます。お客様に申し上げます。どうぞ空いているレジにお回りください」
「いやよ私は彼女と話をしにここに来てるの」
「私も同じよ。だからこのレジに並ばせて頂戴」
彼女のレジには長い行列ができていた
その後、彼女はレジ係の主任となり新人教育係を務めるようになった
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