声を失った声帯家:筒井一二三の奇跡

22年前に乳がんを患って以来、
がんと闘いながら歌ってきた声楽家:筒井一二三
歌うことが何よりも生きがいだった
 
しかし2016年2月25日、命と同じくらい
大事と言っていた声を失うことになった
縦隔リンパ節へのがんの転移
がんが生態を司る神経を圧迫し、声帯を閉ざしてしまった
医師が提案したのは、気管切開
つまり声を失うこと
声を捨てることは、生きがいを失うことと同じ、
声か 命か 悩み続けた筒井さんは、
声よりも生きることを決断した
 
「牧也へ、色々とありがとう。いっぱい心配かけてごめんなさい。でも牧也の結婚までしっかり生きなければと思っています」
声を失う前日、息子にメッセージを残した
 
2016年2月25日、手術は無事成功
筒井さんは声を失った
 
それからわずか半年後、奇跡を起こす
2016年8月21日、萬翠荘(愛媛県松山市)コンサートを開催した
美しい声で120人の観客を魅了した
声を取り戻したのは、
空気を声帯に送り、声が出せる状態にする
医療器具:スピーチカニューレ
 
家族の愛と強い意志で声を取り戻した

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