思いを受け止めてくれる漂流郵便局

行列のできる法律相談所で紹介された

●やり場のない思いを受け止めてくれる不思議な郵便局

想いを伝えたくても伝えられない…

瀬戸内海に浮かぶ人口290人の香川県 粟島

2013年10月、漂流郵便局が開局した

ここには決して普通の郵便局には出せない手紙が届く

“天国の両親へ”“愛する地球へ”“将来の私のだんなへ”など

人、もの、動物、どんな相手への手紙も受け付けてくれる

手紙は私書箱に保管され、

漂流郵便局に訪れた人なら誰でも読める

郵便局長は生まれも育ちも粟島の中田勝久さん(79歳)

2013年に開かれた瀬戸内国際芸術祭に

作品として漂流郵便局を出展した久保田沙耶

ここに届く手紙が感動すると話題になり、

芸術祭が終わった後も続けることに

そこで粟島の本物の郵便局に

45年間勤務した中田さんに白羽の矢が立った

すでに400通を超える手紙が寄せられた

 

“来年 還暦を迎えるアナタへ

私は本当にあなたと結婚したかった

あなたのお嫁さんになって人生を一緒に歩みたかった

でも私はあなたの元へ嫁ぐことは出来なかった

生木を裂かれるように泣く泣く別れ

それでも道を歩いて

あれから30年以上経ったけど

やっぱり今でも忘れられない

アナタの事が好きです

もう会う事はないけれど

この気持ちはこの先もずっと変わらず

胸の奥深くに持ち続ける事でしょう”

 

“亡き夫への手紙

急に貴方が旅立ってしまってから

私は毎日涙が出て、私が困らないように

事務的な事をちゃんとしており

仏壇に手を合わせては泣いております

遺品の中に私宛てのラブレター

一冊の大きな帳面に墨で描いて残しており

六十五年後に見つけたのは大きなありがたさで

また泣いております

私に対する気持ちが初めから別れの時まで同じで幸せ

来世で会うことが出来たら感謝

帳面は紫の風呂敷に包み、ベッドに入れてます”

(15824)

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